【腸活コラム】便がトイレの水に軽く浮く時の便からわかる身体の状態は?
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便がトイレの水に軽く浮く時の
便からわかる身体の状態は?
便を見れば、健康状態がわかるとも言われています。では、便が軽く浮く時は、身体はどのような状態なのでしょうか。今回は、便がトイレの水に軽く浮く時に考えられる身体の状態について解説します。
便が浮く時は基本的には
健康と判断できる
健康な便は、通常、次の特徴があります。
健康な便 黄色~茶褐色 強くいきまなくてもスルッと出る トイレの水に軽く浮く |
便がトイレの水に軽く浮き、なおかつ、色や出方も健康な便の条件を満たしていれば、健康状態は良好だと考えられます。
便は軽く浮くけれども
色に問題がある場合
便は軽く浮くけれども色が黄色~茶褐色ではない場合には、さまざまな状況が考えられます。
赤や黒い色の時は「消化管の出血」の可能性がある
たとえば、褐色の色が濃い時は、食べすぎや飲みすぎの可能性があるでしょう。また、赤色の時はパプリカやトウガラシなどの赤い食べ物を食べたのか、肛門付近で出血が起こっている可能性が、黒色の時は鉄剤や薬用炭を服用したのか胃などの上部消化管で出血が起こっている可能性があります。
白っぽい色の時は「脂肪便」の可能性がある
便が浮いても、白っぽい時は「脂肪便」の可能性があります。脂肪便とは、その名の通り脂肪が多く含まれている便のことで、腸や膵臓の機能が低下して、脂肪などの栄養分を適切に消化・吸収できていない時によく生じます。
膵臓では脂肪を分解する酵素を分泌しますが、膵臓の機能が落ちて酵素の分泌量が減ると、脂肪が分解されていない状態で便中に入り、便に脂身のような白っぽいものが混ざったり、便全体が白っぽくなったりするのです。
いつもと違う色の便が続くときは病院へ行こう
赤や黒い便がでるとき、とりわけ気になるのは肛門付近や上部消化管の出血です。便中に鮮やかな赤い血が混じるときは、痔や大腸がん、直腸がんなどの可能性があります。黒い便の時は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がん、十二指腸がんなどの可能性があります。
白っぽい便が続く時も脂肪便かどうかにかかわらず、注意が必要です。たとえば肝臓では黄色い色素を持つ脂肪分解酵素・ビリルビンが含まれる胆汁を生成していますが、胆汁が通る胆管が詰まると、便中のビリルビン量が減り、便が白っぽくなってしまいます。胆管が詰まる原因としては、胆管結石や胆嚢がん、胆管がんなどが考えられます。
心当たりがないのにいつもと違う色の便がでたら早めに専門の医療機関で診察を受けるようにしてください。
そもそも健康な便が
軽く浮くのはなぜ?
ところで、なぜ健康な便は水に軽く浮くのかご存知ですか? 水に浮くということは、水よりも比重が小さいことを意味します。つまり、便中には水よりも軽い成分が含まれているのです。
たとえば空気は、食事の際などに飲み込みます。また、消化の際に腸内でガスが発生します。果物やイモ類などに多く含まれる食物繊維は、体内で消化されずに便として排出されます。便の7~8割は水分でできていますが、水分以外に含まれている空気やガス、食物繊維などの比重が小さい物質も2~3割含まれているので、健康な通常の便ならば水に軽く浮くのです。
便は軽く浮くけれどもいきまないと出ない場合は健康?
スルッと便が出ない時も、身体のどこかに問題が生じている可能性があります。たとえば力いっぱいいきんで、ウサギのフンのように小さくてかたい便が出る時は、大腸のけいれんによって起こるけいれん性便秘かもしれません。
また、便が硬くていきまないと出ない時は大腸の機能低下や直腸の感受性低下の可能性があります。とりわけ直腸の感受性低下は便意を我慢することで誘発されやすいです。トイレに行く時間をゆっくりととることや、便意を我慢しないようにすることで、症状改善を目指していきましょう。
便の様子を毎日チェックしよう
便が浮いていると、健康状態が良好な可能性が高いです。しかし、色や出方によっては、身体に問題が起こっている不安がないとは言い切れません。毎日ご自身の便をチェックし、健康状態に問題がないか確認する習慣をつけましょう。
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