【腸活コラム】注意!便秘が血圧に与える影響とは?
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注意!便秘が血圧に与える影響とは?
トイレ内が家の中での死亡事故の発生率が高いことを知っていますか?
排便時にいきんで急に頭に血が登ったり、排便後ふらついたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
排便と血圧には関係があります。特に便秘の人は、排便時になかなか出ないので、いきんでしまうこともありますよね。排便時のいきみにより血圧が上がることが研究でも分かっています。
この記事では、便秘と血圧の関係について
・便秘により血圧が上がる理由
・排便時に血圧が下がる理由
を解説いたします。
慢性的な便秘がある人や血圧が高めな人、高齢者は注意が必要です。
便秘の時は特にトイレ時間を気をつけましょう。
便秘の人は排便時に注意!排便時と血圧の関係
排便時に力んだり、トイレの中で身体が冷えたりすることで血圧が上がり、また排便することで血圧が下がります。
血圧の急激な変動が心臓に負担をかけ、ふらつきや失神などにつながり怪我をする危険性につながるのです。
・血圧が上がる理由
・血圧が下がる理由
をそれぞれ説明しますね。
便秘時注意!トイレで血圧が急激に上がる理由
便秘により便が硬くなったり、便が残っていたりする感じがある人は排便時にいきまないように気をつけましょう。
便秘により、なかなか排便がうまくいかない時、トイレで便を出そうといきむことで腹腔内の圧力が高まり血圧が急激に上がります。
また、冬の夜にトイレに行く時にひんやりした経験はないですか?
冷たい便座に座った瞬間も冷やっとしますよね。体が冷えると、体温を逃がさないように血管が収縮するので、血圧があがりやすくなります。
いきみや冷えによる血圧の急激な上昇は、脳梗塞や心筋梗塞が引き起こされるきっかけです。
トイレに行った後ふらつくのは血圧が下がってしまうから
トイレで排便したり、排尿したりすると一瞬ふらっとなりませんか?
ふらつく理由は排便や排尿により血圧が下がってしまうからなのです。
原因として以下の二つの神経が関わってきます。
・迷走神経
・副交感神経
迷走神経
排便、排尿することで感覚・運動神経の一つである迷走神経が刺激されます。
迷走神経が刺激されることで、血圧の低下やめまいの症状が引き起こされるのです。
副交感神経が優位になる
排便時は、肛門括約筋という便を出す筋肉が緩みます。
筋肉が緩むというのは、自律神経の副交感神経が優位になっている状態です。
副交感神経
副交感神経は自律神経の一つです。
自律神経は
交感神経
副交感神経
からなります。
交感神経が優位になると興奮、血圧が上がり、副交感神経が優位になると血圧が下がるなどの症状が見られます。
排便により副交感神経が優位になった結果、血圧が下がり、ふらつくのです。
高齢者の便秘による血圧上昇が心臓に負担をかける
加齢による腸の運動の減少、骨盤底筋と呼ばれる腸などの臓器を支える筋肉が弱ることにより、便が腸に貯まりやすくなります。
また、利尿剤と呼ばれる、おしっこを出しやすくして血圧を下げるお薬の服用により、身体の水分が不足し、便が硬くなる傾向があります。
他に便が硬くなる理由として、高齢による腸内環境の悪化も一つです。
便が腸に貯まり、便の水分が不足し硬くなることが、高齢者の便秘の原因と考えられます。
結果、排便時の力みや、トイレの便座の冷えにより血圧が急激に上昇し、脳卒中や心不全、大動脈解離などの心血管疾患に繋がると研究により分かっています。
加齢による、動脈硬化や高血圧症も心臓に負担をかけ、心血管障害の原因に繋がり、最悪寝たきりになる可能性があります。寝たきりになることで便秘になりやすくもなります。
便秘と血圧の関係は、高齢によりお互いがリスクとしての引き金になってしまうので、特に高齢者は便秘や高血圧に対する改善が必要になります。
トイレではいきまないようにしましょう
いきむことで血圧が上がってしまうので、特に便秘の時はリラックスしながら排便することで血圧が上がるのを抑えることができます。
リラックスしながら排便ができる対策を紹介します。
・リラックスしたトイレ空間を作る
・自分に合った排便姿勢を知る
この2つを知ることで、便秘の時にいきむことが少なくなります。是非試してください。
リラックスできるトイレ空間作り
便秘の時の、急激な血圧の上がり下がりを防ぐためにも、リラックスしていきまないようにしての排便を心がけましょう。
リラックスするためにも、トイレの中の芳香剤などを好きな香りにして楽しむのもいいですね。
本が好きな人は、便座に座っている間に読書もおすすめです。
便座は、冷えないためにも暖房便座がおすすめです。暖房便座でない場合でも便座シートなどを利用し、座った際に冷えないように工夫しましょう。
便秘の時はいきんで出すのではなく、リラックスしながら出すようにすることが血圧の変動を防ぎます。
いきまないための排便姿勢
芸術で有名な「考える人」の姿勢が、排便に適している姿勢です。
背筋をまっすぐでなく、少し前かがみになることで直腸と便が出る肛門の角度を広げることができます。その時に、かかとを少し上げるように意識してみましょう。
最近話題の踏み台を使う場合は、背筋はまっすぐで行ってください。
踏み台を使用することにより股関節が開きます、背筋はまっすぐなので前かがみの姿勢よりは呼吸が楽になりますね。
自分に合った排便姿勢を知ることで、便秘時にいきまなくても排便することが楽にできます。
まとめ
本記事では、便秘と血圧の関係について解説しました。
・便秘の時に出そうとしていきむことで血圧上がる
・排便後は反対に急激に血圧が下がる
・高齢者の便秘のリスク
便秘は、排便時にいきんでしまいやすく、血圧の急激な変動が心臓に負担をかけ、ふらつきや失神などに繋がり怪我をする危険性に繋がります。
便秘を改善し、血圧を上げないためにも
・いきんで排便をしない
・便座を冷やさない
・リラックスできるトイレ空間作り
・自分に合った排便姿勢
以上のことを心がけ、健康的な排便習慣を目指しましょう。
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