食後の血糖が若さと健康を左右する!40代から始める血糖対策
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40代からは血糖コントロールが重要になってきます。なかでも、「血糖スパイク」と呼ばれる食後高血糖が原因のパフォーマンス低下防止や、若さを保つための食事など、習慣改善の方法を詳しくご紹介します。
1. その睡魔の正体、実は血糖スパイクかも!
誰でも、ごはんを食べたあと、仕事や家事に戻ろうとすると急に眠くなってしまうことってありますよね。その原因は主に2つ。
- 消化によるもの
食後、血液は消化器官に集まり、脳への血流が一時的に少なくなります。これにより、軽い酸欠状態になり、ぼんやりしたり、眠気を感じることがあります。 - 血糖によるもの
血糖を一定に保つためにカラダから分泌される「インスリン」が足りなかったり、うまくはたらかないと、血糖値が急激に上がったり下がったりしてしまうことがあります。これが「血糖スパイク」と呼ばれる状態で、強い眠気の原因になることがあります。
2. 空腹時血糖が正常でも要注意!知らないうちに血糖スパイクが進行中?
「食後高血糖」「隠れ糖尿病」などとも呼ばれている血糖スパイク。食後1~2時間に血糖値が急上昇し、その後、急激に下降するのが特徴です。
健康診断などでの空腹時に測る血糖値では見逃されてしまうこともあります。食べる量が多かったり、太っている人に起こりがちと思われていますが、痩せている人でも起こるもので、要注意です。
3. 放置しておくと眠気だけではなくなる危険も!
血糖スパイクは食後の眠気、倦怠感を引き起こし、ご自身のパフォーマンスを落とすだけでなく、長期的には血管を傷つけることとなり、動脈硬化を引き起こすリスクを高めます。
4. 血糖スパイク予防のためにできること!食事、朝食、運動で簡単予防!
1.低GI食品を取り入れる
GI(グリセミックインデックス)とは、その食品を摂取した後の血糖値の上がりやすさを示す指標として知られています。過度な炭水化物制限は好ましくありませんが、普段の食事を一部置き換えてみたり、上手に低GI食品を取り入れましょう。
2.朝食をとろう
前の食事から長時間空けた後に食事を摂ると、栄養をより取り込もうと、体は血糖値を急上昇させやすくなります。朝になかなか食事を摂れない、という方は無理せず、果物やヨーグルトなど軽いものから食べる習慣をつけてみましょう。
3.食後に軽い運動を取り入れよう
運動時には大量のエネルギーが筋肉で必要とされるため、そのもとになる血中のブドウ糖が大量に消費され、血糖値を抑制するように働きます。血糖コントロールには、血糖値が上がり始める食後すぐから血糖値が一番高くなりやすい1~2時間の間に適度な運動を行うことが効果的です。運動によって血糖値の変動が緩やかになり、安定しやすくなります。特に階段の上り下りやウォーキングであれば、ランチ後にも無理なく取り入れやすいでしょう。
5.尿で血糖スパイクのリスクがわかる?!
下記に当てはまるような方は要注意!一度、血糖スパイクリスクを確かめてみてはいかがでしょうか。
- 食後猛烈な眠気(または倦怠感)がある
- BMI25以上
- 運動不足
- 妊娠中に血糖値が高いと言われたことがある
- 家族に糖尿病の人がいる
この血糖スパイクについては、尿でそのリスクを調べることができます。「スパイクチェック」は、血糖値が高くなるにつれ尿中に排出される『ミオイノシトール』の量を測定することで、血糖値の状態を推し量り、糖を処理する力を調べます。