おせち料理で摂りすぎた塩分を『ナトカリ』でリセット!
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日本の伝統的なお正月料理『おせち』。お祝いムードに、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。しかし、そこには体重増加以外にも塩分の摂りすぎという落とし穴が!
お正月に塩分を摂りすぎてしまった方に向けて、新しい減塩対策「ナトカリ」を始め、一緒に摂りたい食品やリセットのための習慣をご紹介します。
1. お正月太りの要因に過剰食塩?!
「カラダのものさし」をご覧の皆様、今年もよろしくお願いいたします。
お正月に美味しいおせち料理を食べて、ついつい食べ過ぎてしまったという方も多いのではないでしょうか。
お正月太りの原因として、カロリーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は食塩も大きな要因の一つです。おせち料理には、味付けに使われる食塩が多く含まれており、それが体内に溜まりやすくなることで、むくみや体重増加につながることがあります【1】。
2. お正月料理と推奨食塩摂取量とは?
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」によれば、1日あたりの推奨塩分量は男性で7.5g、女性で6.5g未満となっています。ただし、高血圧や慢性腎臓病(CKD)の重症化を予防するための塩分量は、2020年から男女共に1日6g未満に設定されました。また、日本高血圧学会も、1日の塩分摂取量は6g未満を推奨しています。
代表的なおせち料理の食塩含有量について紹介します。
参考:塩分ランキング(g)※管理栄養士清水加奈子さん作成(週刊朝日 2017年12月8日号より)
3. お正月太りをリセットする生活習慣とは?
では、お正月料理で摂りすぎた塩分をリセットするためにはどのような生活習慣が良いのでしょうか?
おすすめの対策をご紹介します!
1. カリウムを積極的に摂る
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。カリウムを多く含む食品を意識して摂ることで、食塩の影響を軽減することができます。
食塩を過剰に摂取しないように注意することも大切ですが、どうしても限界があります。そこで、最近提唱されている新しい対策が『ナトカリ』です。カリウムを多く含む食材を一部ご紹介します。
- 野菜: ほうれん草、サトイモ、アボカドなど
- 果物: バナナ、キウイ、メロンなど
- 海藻: わかめ、昆布など
- 豆類: 大豆、レンズ豆など
- ドライフルーツ:あんず・マンゴー・柿
これらの食品を、おせちと一緒に意識して取り入れてみましょう。
※腎臓病の方についてはカリウムの積極的摂取についてケアが必要です。治療中の方は専門の医師にご相談ください
2. 水分をしっかりと摂る
水分をしっかりと摂ることで、体内の塩分濃度を薄め、むくみを解消する効果が期待できます。
では、水は一日どれくらい飲めばよいのでしょうか?欧米の研究の成果によると食事由来の水分量を除いて、飲料からの水分は1日1.5リットルというデータがあります。しかし、日本人は比較的に水分含有量が高い食事であるため、少し異なるということです【2】。
3. 運動をする
運動は、新陳代謝を活発にし、余分な水分や脂肪を燃焼させる効果があります。
お正月から運動はちょっと…という方も、まずは年始の参拝や買い物で普段よりも少し歩く距離を増やすなど、無理のない範囲で運動を習慣化しましょう。
4. 2025年を「ナトカリ」で健康に迎えよう
食塩の摂りすぎがむくみや体重増加につながり、お正月太りに関係しているというお話でした。ぜひ、お正月太りが気になる方は、今回ご紹介した方法を試してみて下さい。
ただし、効果を実感するためには、継続することが大切です。2025年も健康的な食生活を心がけ、適度な運動を習慣化することで、いつまでも若々しく美しい身体を保ちましょう。
【1】NHK「明日が変わる」
この情報は一般的な医療知識を提供するものであり、診断や治療を目的としたものではありません。 具体的な症状や治療法については、必ず医師にご相談ください。