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No.01 エクオール産生能は更年期症状と関係あるのですか?44歳 K子さん

関係があります。大豆に含まれるイソフラボンが腸の中で代謝されエクオールという成分が産生されます。このエクオールが「女性ホルモンと似た働き」をすることがわかり、さまざまな研究で更年期症状の改善効果も認められることが確認されてきました。

ただし、エクオール産生能には個人差があり、エクオール産生能が低いと同じ量の大豆イソフラボンを食べても、「女性ホルモンと似た働き」は低くなるため、同じ生活条件であれば更年期障害がつよくでると考えられます。

実際の臨床研究でこのことは証明されています。 エクオールが知られる以前から、大豆食品をよく食べる日本人は欧米人と比較して「のぼせ、ほてり」などの更年期症状が少ないことが知られていました。欧米人は日本人と比べてエクオール産生能がない人が多いこともわかっており、更年期症状の強さは食習慣だけでなくエクオール産生能が関連しているのだ、ということもこのような背景からうなずけますね。

しかし、日本人も若い世代(40代以下)ではエクオール産生能がない人が増えており、大豆を含む豆食品の摂取も減っていますので、今後更年期障害に悩む女性が増えることが懸念されています。

今回の教えて先生

hamasaito_d浜松町ハマサイトクリニック院長 吉形玲美先生

東京都出身・1997年東京女子医科大学医学部卒業 同大学産婦人科の臨床の現場で婦人科腫瘍手術をはじめ、産婦人科一般診療を手掛ける傍ら、女性医療・更年期医療の様々な臨床研究に携わる。 東京女子医科大学准講師を経て2010年より同大学非常勤講師。同年7月より浜松町ハマサイトクリニック院長に就任。 専門は女性医療(更年期医療)。日々の診療や学会活動などを通じて新しい女性のトータルヘルスケアについて発信を続けている。NHKの「きょうの健康」などにも出演し、幅広いメディアで活躍中。

今回の【教えて先生】のいる施設

hanasaito_c_img浜松町ハマサイトクリニック

充実の検査設備を完備し、しっかり御調べした上で最適な対策、治療法をご提案。婦人科、内科、整形外科が連携し、効率よくご安心して通院いただける環境作りを心がけています。

当院では、オフィスビル内にありながら、広いスペースを持ち、充実した検査器機・設備を備え、健診・ドックなどの予防医療の充実化を図っております。 また、この健診・ドック後の二次検査等のフォロー体制も完備しております。 外来診療科目は、内科はもちろんのこと、婦人科、整形外科などの専門医による外来も行っています。

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