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LABOレポ!vol.1 どうしたらエクオールがつくれるようになるの?

ラボへのお問い合わせの中で一番多いのがこのご質問。

「まだまだ分かっていないことが多くて。。。」、「腸内細菌のことは研究が進んでいなくて。。。」というような歯切れの悪い答えしかできておりません。本当にそのとおりなのですが、ソイチェックラボ最初のレポートということで、これまでの論文で報告されていることや、ソイチェックラボでのデータで可能性が考えられるものを調査いたしました!

 

1.どんな食生活が良いのか?

これまでの研究では、下記のような報告がされています。

日本人を対象とした研究では、

・緑茶をよく飲む人は、つくれる人が多い
・タバコを吸う人は、つくれない人が多い
・乳製品の摂取量が多い人は、つくれない人が多い

欧米人を対象とした研究では、

・ベジタリアンは、つくれる人が多い、
・魚油(ω-3系脂質)を多く食べている人は、つくれる人が多い

ソイチェックのこれまでのデータでは、

・毎日大豆を食べている人は、大豆嫌いの人よりも、エクオールをつくれる人が2倍多い
・洋食中心よりも和食中心の食生活の方が、エクオールをつくれる人が多そう

 

「そうかそうか、毎日大豆を食べて緑茶と魚を食べていればつくれるようになるのか」というと、全員に当てはまるわけではなさそうなのが、腸内細菌の厄介なところ。

これらの研究の多くは、日本人でなかったり、調査人数が少なかったり、特定の時期、特定の年齢層に絞った調査だったりということがあり、断定することが難しいのです。

まだ日本人の食生活とエクオール産生能について大規模・長期的に行われた研究はありません。「こういう人は、○○を積極的に食べよう」、「こういう人は、○○に気を付けて」そんな個人別のアドバイスができるよう、ソイチェックラボでは、大学や研究機関と共同研究を進めています。

2.エクオールがつくれない人は、一生変わらない?

乳酸菌やビフィズス菌の研究では、大人になってから新しい菌を定着させるのはほぼ不可能だと言われています。

ですので、エクオール産生菌をまったく持たない人が大人になってから新たに産生菌を定着させるのは、難しいのではないかと考えています。ただ、これまでエクオール産生菌の定着については研究報告がないので、もしかしたら、という可能性は残されています。
1名の例ですが、ソイチェックラボでこういうことがありました。当時、検査装置の開発を担当していたラボスタッフ(40代女性)は、何回検査をしてもエクオールはまったく検出されませんでした。

ところがその1年半後、たまたま改良研究しているときに、エクオールがつくれない人の代表例として検査をしたところ、75μM以上(レベル5)の結果が出たのです。みんなびっくりして、これは間違いじゃない?と思ったのですが、それから何回測っても、彼女はエクオールをつくれるようになっていました。

 

なぜ? 理由ははっきりわかりません。彼女いわく、エクオールがつくれなくて悔しかったから納豆を毎日食べるようになった、ということでした。

エクオールがつくれていない人には、いくつかタイプがあるようです。

(A)エクオール産生菌がいない
(B)エクオール産生菌菌が少なくて十分エクオールに変換できていない
(C)ほかの腸内細菌に邪魔されて、エクオール産生菌が活動できていない

ソイチェックで、自分がどのタイプかまではわからないのですが(ごめんなさい)、BやCの人は、食生活や生活習慣で変えられる可能性がありますので、エクオールがつくれていなかったとしても、ぜひ大豆を食べることと腸内環境を見直すことをおすすめします。
腸内環境を変えていくこと以外に、エクオールを直接摂れるサプリメントも発売されています。いろいろな対策が出来るようになってきましたので、自分のやりやすい方法をお選びください。

3.どのくらい頑張れば変わる可能性があるの?

みなさんのおなかの中には1~1.5㎏の腸内細菌が棲んでいます。自分の細胞の数よりも、腸内細菌の細胞数の方が多いのです。
これだけいる腸内細菌をすぐに変えることは簡単ではありません。焦らず長い目でみてトライしてくださいね。

エクオールがつくれていた人も、腸内環境は生活習慣や年齢によって変化すると言われています。ソイチェックラボでは年に1度の定期的なチェックをお勧めしています。

このレポートは、まだ未完成です。いつの日か、ソイチェックを受けていただいたみなさまにエクオールがつくれるような解決策をご提案できるよう、ラボスタッフは今後も研究と調査を続けてまいります!
(今後の研究により、上記の内容は変わることがあります。あらかじめご了承ください)

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